前日の夜まで降り続いた雨も上がり,当日は良い天気に恵まれました!
八時半集合の向島洋ランセンターの駐車場に沢山の人です。
向島のサンタプロジェクトは地元向島公衛協の皆さんと一緒にゴミ拾いをします。
サンタも含めて総勢70名!その中には一市民として参加をされた尾道市長さんご夫婦の姿もありました。サンタプロジェクトとしては広島からは5名,尾道や向島からは2才の女の子も含めて8名の計13名での参加となりました!
今回のゴミ拾いでは全部で軽トラに山盛り13台分のゴミが集まりましたよ!
今回の清掃場所は向島公衛協の皆さんも広島からのサンタもみんなで高見山周辺です!私たちサンタは去年,林道に入り沢山のゴミを拾いましたが,林道の出口付近の大量のゴミを目の前にタイムリミットとなってしまっていたのでした。そして今年のゴミ拾いは林道出口周辺の大量のゴミを集中的にとろうという話しになっていました!私達今年は環境ウォーキング班の皆さんと広い道路から回って林道出口で落ち合うコース!旗をふりながらゴミ拾いをしていまーす!とアピールしつつ歩くことになりました。
大量に残したゴミのある場所に早く合流したい気持ちで前に進むのですが,ゴミがなかなか私達をすんなりとは前に進ませてはくれません。斜面を降りてレンジや便器やテレビ,マッサージチェアー,タイヤ,ヘルメット,お布団等の大きなものから,小さいもので言えば缶やペットボトル,お弁当空,スナック菓子の袋,くつ,ゴミ袋ごと等を拾っていきました。皆汗だくです。
ゴミ処理場に午前中にはゴミを持ち込まないといけない為,11時までに合流ポイントに行かないといけません。途中先を急がないと!と急ぎ足になり,凄い急斜面で下に降りることを断念しなければいけない場所があったりして,沢山のゴミを横目に歩いて進むことになりました。
合流地点では皆さんが最後の積み込み作業をしておられる最中でした。軽トラックのサイドにコンパネたてて,ゴミをしっかり山積みです!去年拾いきれなかったゴミが大量にあった場所は大勢の人のパワー!ですっかりきれいになっていました。
大量のゴミを拾ってもまた次の年にはゴミがあるという状況の中で,もうやめたい!という挫けそうな思いが私の心に度々うまれてきていましたが,大勢の人で共感しながらゴミを拾えてホッとした気持ちになりました。それから,ゴミ拾いしている時はなんだか楽しいと感じるのです。それは何故か??きれいになると気持ちよいということはあると思います。それからもうひとつ,足下には落ち葉に包まれたフカフカした土壌があり,斜面を登るときに手をかける木々があり,豊かな自然の中に入って道なき道を歩くというアドベンチャーな体験!そこは楽しい遊び場の様です。普段体験することが出来ない楽しい体験がゴミ拾いをすることで出来ていたわけです。
ゴミ拾いをしている最中はゴミばかりに目がいってまわりの景色を楽しんでいる暇がないのですが,ゴミから少し距離を置いてそこを眺めるとき,そこには結構素晴らしい景色が広がっています。向島を離れて数年ぶりに訪れた高見山にはアケビの花が咲き乱れていましたし,それから時々足を運ぶようになってから眺める景色は,もみじ等の可憐な木々の美しい重なりに目が留まるという場所なのです。洋ランセンターの林原さんに伺ったところによると,どうやら瀬戸内の植物は小さく色々な種類の植物が折り重なっているのが特徴らしく,とても珍しい自然の状態が育まれているそうなのです。
今年から3年間をかけて高見山の森づくり実行委員会という事業が動いていると聞きました。3年間で取り敢えずやっとこう的な発想ではなくて,もっともっと長い目で見た森づくりが行われたらいいなぁって私は思います。豊かな森とは公園のように整備されたり無闇につくったりする環境ではなく,今ある環境を知ることで少しずつ育まれるものなのではないかなぁと思います。そう言った意味でもゴミ拾いはもしかしたらとてもよい体験になるのではないかなぁと感じています。子供たちにも体験させてあげたい!去年は中学生とその先生達方にも参加して頂いています。子供たちに参加してもらうということで,ただ綺麗でしょー,って言っておしつけるのではなくて,ありのままを体験することで自然と見えてくるものがあるのではないかなぁと思います。そう言う人が増えてそれから時間はかかると思いますが,その人達が大きくなって森に入って研究する人やなんかが1人でも出てきて,人が集まる場所になるとか,長い目でみて豊かな森になっていくというのが自然な過程なのではないかなぁと思います。私自身が幼い頃に高見山に連れてきてもらった体験があったからこそサンタをするという行動に繋がっています。
公衛協代表の槇さんがゴミを拾うことが目的なのではなく捨てられない環境をつくること,地域の人が参加して地域全体で考えることが大切とおっしゃっていました。大勢の人でゴミ拾いをすることで,段々とそのような環境が生まれつつあります。私達もゴミを拾うことで自分たちの生活について考えを深めて,持続可能な社会へと繋がる行動が出来たらいいなと思っています。限りある資源の中で生きているにも関わらず,私達はそれをゴミと呼んでいます。ほんとうはゴミと言うべきではないのだと思う捨てられた資源達。資源をゴミとしてしか認識出来ていない私達の生活を問い直すこと,手にする色々なものついて考えていける世の中に辿り着けたらなぁと思います。
レポート 井上知子
サンタの感想
● お腹いっぱいです!ナ
(そうそうお昼に洋ランセンターの江頭さんにとってもおいしいシシ汁とおむすびを準備して頂きました。温かいシシ汁をお代わりしつつお腹いっぱいになるまでおむすびを頬張りながらサンタのことをみんなで話す場を与えて頂きました。お腹も心も大変充実したのでした。江頭さん本当にありがとうございました。)
● ゴミがゴミが!,多すぎる!(ホントに!)
● 時間が短い!(そうよね!私の体力は限界に近くなっていたのだけれど!)
● サンタが終わって凄く充実した澄んだ気持ちになれたのが嬉しかった。
● 身体も沢山動かせてあったかくなった。
● 来年も是非!
(2才になるほのかちゃんを背負って合流してくれた宮地さんには参加出来てよかった!と言って頂いて,次回は家族4人で!!!と言って頂き,尾道大学ゴミ部のしだちゃんや向島在住の永井さんにもまた来年!!なんて言って頂きました。なんだか止められない?!みたいかもですよ!!!どうしよう!)
意見として
● 企業に捨てられているものに対して責任をとる仕組みを考える。
● ゴミとなる時のことまで考えられた商品について。
● 防犯カメラを使って現行犯で逮捕したい!
● 車が進入出来ないようにしよう!
● 缶やペットボトルも瓶の様にお金が返るシステムにしたらどう?
● 買ったものを一生使うつもりで大事にしたい。
● どうしてあんなにゴミが捨てられてしまうのかね,,,,,?
● 学校の取り組みとしてボランティア活動をしている姿を子供に見てもらうということで参加している方もいました。そういうのにもっとアピール出来ないかな!子供がいるとより楽しい気分になることを私は感じました。
レポート 井上知子